75歳・君原さんボストンマラソン完走
「ボストンマラソン」(18日、ボストン)
68年メキシコ五輪男子マラソン銀メダルの君原健二さんが18日、ボストン・マラソンを4時間53分14秒で完走した。「走ることはやめないが、肉体的に75歳では厳しいと感じた」としみじみと話し、人生をささげたフルマラソンは74回目の今回が最後となる可能性も出てきた。
120回目を迎えた伝統の大会は50年前の優勝者を招待することが慣例となっており、「もう一度ボストンで走る」という思いを胸に練習を続けてきた。3月には右脚を痛めて1カ月間で55キロしか走れなかった。
名物の終盤の「心臓破りの丘」に差しかかると「こんなに厳しい坂だったか」と心が折れかけた。それでも「沿道の応援や一緒に走った市民ランナーのおかげで歩かずに済んだ」と、胸につけた日の丸の誇りと声援を力に走り抜いた。