安藤“乙女走り”で2位もリオへ不安
「デイリー主催・兵庫リレーカーニバル」(24日、神戸ユニバー記念競技場)
リオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねて行われ、グランプリ女子1万メートルは安藤友香(22)=スズキ浜松AC=が32分16秒34で日本人トップの2位。今年3月の世界ハーフマラソンで日本人トップの10位に入った地力を発揮した。また、今年3月の名古屋ウィメンズマラソンで田中智美(第一生命)に1秒差で敗れ、リオ五輪代表に届かなかった小原怜(25)=天満屋=は5位に終わった。
テンポよくリズムを刻む両足とは裏腹に、腕の振りがほとんどない。“乙女走り”のような独特のフォームで前を見据えた安藤が、6000メートル過ぎに集団から前に出た。しかし、ピタリとつかれたワンジュグに終盤に抜かれて2位。「31分台で自己ベスト(32分07秒37)を出そうと思ったので悔しい」と反省ばかりが口をついた。
「リオ五輪に行きたい。でも、今日のレースでは戦えない」。女子1万メートルの参加標準記録はすでにクリアしているが、同様の選手は20人以上。6月の日本選手権(名古屋)での五輪代表争いはし烈だ。それだけに、スローペースの展開に「行ききる勇気がなかった」と悔やむ。
昨年から3つのハーフマラソンに出場。今レースでは「相手の息づかいなどを感じる余裕があった」と自信もつけた。愛知・豊川高を卒業後、実業団を2度移籍して現所属先に落ち着いたのが2年前。心配をかけた家族に「元気に走っているところを見せたい」と、大舞台への思いは強い。