小川ジュニア、8強デビューにも涙
「柔道・全日本選手権」(29日、日本武道館)
父の偉大さをあらためて思い知らされた。小川雄勢(19)=明大=は、全日本を7度制した父・直也氏と同じ武道館の畳に初めて上がり、8強入り。それでも、準々決勝では七戸に一本負けし「満足感はない」と涙を流した。
4月上旬の全日本体重別で敗れた七戸に組み勝つ場面もあり「いける」と前に出たが、隙が生まれた。「組み手争いで『これくらいでいいや』と油断したらやられた。トップになるには小さな基本的なことが大事」。世界のトップレベルとの差にうちひしがれた。
父からは「まだまだ。これが全日本の舞台だ」と諭された。2020年東京五輪の星は「来年、再来年は優勝候補と言われるくらい勝てるようになりたい」と武道館に雪辱を誓った。