トライアスロン田山 4大会連続五輪

 「トライアスロン・アジア選手権」(30日、廿日市市木材港周辺コース)

 リオデジャネイロ五輪の日本代表選考会を兼ねた男子は、34歳の田山寛豪(NTT東日本・NTT西日本・流通経大職)が1時間55分16秒で優勝して出場枠を獲得し、4大会連続の五輪代表に決まった。5月14日の世界シリーズ横浜大会が最後の代表選考レースで、日本の出場枠を追加できるかが決まる。既に選考レースが終了した女子は上田藍(ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター)が2時間4分4秒で優勝。日本トライアスロン連合は5月19日に男女の代表を正式に発表する。

 汗と涙で顔をぐしゃぐしゃにした。このレースが五輪に出る唯一の方法だった田山は「一発勝負」でリオへの切符をつかみ取った。「厳しい道だった。ひかり、やったぞ!!」と、1歳の長女を抱きしめた。

 ランで細田との一騎打ちになり、脚にけいれんを起こした相手が失速すると、残り1周に差し掛かるところで一気に突き放した。

 20位だったロンドン五輪で現役を退くつもりだった。しかし「恩返ししたい」との思いから考え直し、流通経大にチームをつくって監督兼選手に。昨年は古傷のアキレス腱(けん)痛で歩けない時期もあった。

 家族と教え子のために走り続けるベテランは、果たせていない五輪入賞という目標へ「34歳、頑張ります」と声を張り上げた。

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