日本V五輪メダルへ「ハマれば戦える」
「シンクロナイズドスイミング・日本選手権」(1日、辰巳国際水泳場)
チームのフリールーティン(FR)決勝が行われ、日本(乾、三井、吉田、箱山、中村、丸茂、中牧、小俣)は93・2667点を出し、テクニカルルーティン(TR)との合計185・7027点で優勝した。デュエットFR決勝は日本の乾友紀子(井村シンクロク)三井梨紗子(東京シンクロク)組が92・5000点をマークし、TRとの合計184・5967点で3連覇。乾は非五輪種目のソロでも4連覇した。
チームで04年アテネ五輪以来のメダルを目指す日本は、多彩なリフトを取り入れるなど、昨夏の世界選手権から格段に難度が上がったFRを泳ぎ切った。主将の乾は「次のステップに進める」と胸をなで下ろし、三井は「井村先生について行くのが使命」と覚悟を示した。
井村ヘッドコーチは「(現状では)2割5分くらい」と渋い表情を見せつつも「戦える手応えは感じた。完成図だけ見えているので、ハマれば十分戦える見通しはついた」と方向性には自信。「私について来ると公言するのは簡単だが、日々の練習で私の要求にどこまで応えられるか」。残り3カ月、強いマーメイドジャパン復活へさらなる“猛しごき”を予告した。