内村“絶対王者”V8 個人総合37連勝
「体操・NHK杯」(5日、代々木第一体育館)
男子個人総合が行われ、すでに代表に決定している内村航平(27)=コナミスポーツ=が184・650点で圧勝し、大会8連覇。個人総合連勝記録を37に伸ばした。
し烈を極めた代表争いを尻目に、“絶対王者”は“絶対王者”であり続けた。内村は2位に4・550点差をつける圧勝で前人未到の8連覇を達成。7年半以上続く個人総合連勝記録は37に伸びた。
鉄棒の演技後には、背中のゼッケン番号「1」と「熊本、がんばって!」のメッセージを指差した。長崎県出身だけに「大きな地震が頻繁に起こっていて、不安な人たちもたくさんいる」と九州を思い「五輪でもいい演技をして、皆さんに元気、勇気を届けられるようにしたい」と、決意を新たにした。
凄みを増す演技に、リオでの悲願の団体金メダル、個人総合2連覇の期待は高まるばかり。4年前のロンドン五輪では「五輪の魔物」に苦しめられたが、「あれは人生で一番いい演技を求めすぎて、自分で作り出した。いつも通りの演技でいい」と、正体は突き止めた。“絶対王者”に死角はない。