日本ラグビー協会は１０日、６月のカナダとスコットランドの計３試合のテストマッチに臨む日本代表候補４３人を発表した。現在は海外でプレーしているＦＢ五郎丸歩（３０）や、ＦＷのリーチ・マイケル（２７）ら、昨秋のＷ杯イングランド大会のメンバー１９人が選出された。カナダとはバンクーバーで１１日（日本時間１２日）に、スコットランドとは１８日に愛知・豊田スタジアム、２５日に東京・味の素スタジアムで対戦する。

　Ｗ杯でスターとなった五郎丸は、スーパーラグビーのレッズ（オーストラリア）に移籍後、出場機会に恵まれないが、男子１５人制強化責任者の薫田真広氏が代表合流への打診をしたところ「スコットランドはＷ杯で唯一負けた相手だし、ぜひリベンジしたい」と意欲的に答えたという。また、同氏は、ニュージーランドのチーフスでプレーするリーチについて「今朝（１０日午前）も電話で話したが、リーチは『常にベストな状態で日本ラグビーに貢献できるよう準備している』と前向きだった」と語った。

　とはいえ、Ｗ杯からトップリーグ、スーパーラグビーと、休みなしで負荷の高い試合を続けてきた選手たちの疲労状態は「日本ラグビーにとって初の経験で、予測できない部分もある」と薫田氏。スーパーラグビーが中断し、アジア選手権が終了する今月末にコンディションを確認し、３０人に絞り込む予定だ。