錦織8強!難敵ガスケに連勝
「テニス・イタリア国際」(12日、ローマ)
シングルス3回戦で、男子世界ランク6位の第6シード、錦織圭(26)=日清食品=は、同12位の第11シード、リシャール・ガスケ(フランス)に6-1、6-4で勝ち、2年連続でベスト8に進出した。13日の準々決勝で、同15位の第13シード、ドミニク・ティエム(オーストリア)と対戦する。女子の土居美咲(25)=ミキハウス=はジョアンナ・コンタ(英国)に4-6、7-5、6-2で逆転勝ちし、8強入りした。
錦織が難敵ガスケに連勝した。疲労による体調不良を乗り越えた初戦から中1日。高精度のバックハンドを武器に「第2セットでブレークを許して相手ペースになりかけてきつかったが、しっかり耐えられた」と勝利の余韻に浸った。
前週のマドリード・オープンで7度目の挑戦にして初勝利を挙げた。第1セットからベースライン内側に踏み込んで素早く仕掛け、4ゲームを連取。スピンを利かせて高く跳ねる相手の球筋に対応し、緩急自在のショットにネットプレーも効果的に交えた。
第2セットも第2ゲームで先にブレーク。4-4に追い付かれたが、攻撃的な姿勢を貫いた。22日開幕の全仏オープンの前哨戦。「クレーの戦い方が最近よく分かり、これまでにない感覚がある」と、着実にステップを刻んだ。