五郎丸、ヤマハ退社せず 契約切り替え
スーパーラグビーのレッズ(豪州)でプレーしている日本代表FB五郎丸歩(30)が4月1日付けで、社員として籍を置くヤマハ発動機との雇用契約を切り替えていた。同社ラグビー部関係者が19日、明かした。五郎丸はヤマハが所属する日本のトップリーグ(TL)とシーズンが重なるフランス1部リーグ・トゥーロンへの移籍が濃厚となっている。
五郎丸は2008年にプロ契約選手としてヤマハに加入したが、経営不振に陥った同社は09年にプロ契約を廃止。その後は同社の社員となってチームに残っていた。
昨年のワールドカップ(W杯)での活躍後、五郎丸は海外移籍を視野に入れてきた。2月からはTLとシーズンが重ならないレッズでプレー。業務実績がないまま正社員として籍を置くことは難しいことから、新たな雇用形態が模索された。4月からの契約は、ヤマハ残留、籍を残したままの海外移籍をどちらにも対応できる内容になっているようだ。
同関係者は「退社はしていないが、まだコメントできる時期ではない」とも話した。トゥーロンとの契約など方針が固まり次第、今月中にも同社から発表される見通しだ。