五郎丸、自己最多10点“仲間”たたえる

 「スーパーラグビー、レッズ35-25サンウルブズ」(21日、ブリスベン)

 FB五郎丸歩(30)が先発したレッズ(オーストラリア)が日本チームのサンウルブズに35-25で勝ち、3勝目(1分け8敗)を挙げた。五郎丸は自己最多の10点を挙げ、後半17分で退いた。サンウルブズは9敗目(1勝1分け)を喫し、4試合残してプレーオフ進出の可能性が消えた。

 試合が終わると、ベンチに下がっていた五郎丸はゆっくりとピッチに入り、同い年のライバル山田章仁を先頭に、次々とサンウルブズの選手たちと握手をかわし、ハグし「いい試合だったな」と健闘をたたえ合った。

 互いをねぎらう表情には笑みが浮かんでいた。五郎丸は2試合連続で先発し、前半4分の先制PGを皮切りに、40メートル超のロングPGを2本決めるなど5度のキック中4本を成功。ハイパントをサンウルブズWTBスチュワートと競り合って確保するなど攻守に奮闘。日本から来た観客の前で気迫あふれるプレーを披露した。後半15分にタックルで肩を痛めて交代したが、試合後は笑顔で会見に現れ「問題ない」とサラリ。

 「サンウルブズという素晴らしいチームに勝ててうれしい」と相手をたたえると「キックの調子も良かったし、日本からもたくさんのお客さんが来てくれて、本当に良かった」と胸を張った。順調なら6月上旬に日本代表に合流する予定だ。(ブリスベン・大友信彦)

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