大坂なおみ圧倒星!全仏初出場初勝利
「テニス・全仏オープン」(23日、パリ)
女子シングルス1回戦で全仏初出場の18歳、世界ランク101位の大坂なおみが、同36位の第32シード、エレナ・オスタペンコ(ラトビア)に6-4、7-5で勝ち、2回戦に進んだ。ダニエル太郎(エイブル)は3-6、4-6、7-5、6-4で迎えた最終セット、3-0でマルティン・クリザン(スロバキア)が途中棄権し、四大大会初勝利を挙げた。
力強いプレーで圧倒した。大坂が全仏初出場で初勝利。最後は試合を象徴するようにサービスエースを決めた。「初めての大会だったので、とても緊張した。前向きな姿勢を貫いて、自分のショットを信じていた」と勝利の余韻に浸った。
相手は第32シードと格上だったが、主導権を握っていたのは大坂だった。重い球質のショットで終始オスタペンコを振り回した。相手サーブの第2セット3-3の第7ゲームは、40-0から4連続リターンエースを決めた。最後はバックのリターンに相手が力負けしてブレークに成功した。
「クレーコートに対応するのは大変だった」と振り返ったように、ミスでポイントを失う場面が何度もあった。粗さも否めないものの、スケールの大きさは十分に感じさせた。
1月の全豪オープンでは、四大大会の本戦初挑戦で3回戦に進出。2回戦では第18シードのスビトリア(ウクライナ)を破った。当時のインタビューでは「まず世界ランキング100位に入って、年内に50位以内に」と目標を掲げていた。
世界1位のセリーナ・ウィリアムズ(米国)を目標とする18歳。無限の可能性を感じさせるこの日の勝利も、通過点の一つだろう。