日本ラグビーフットボール選手会が発足
ラグビー元日本代表主将の広瀬俊朗氏(34)=東芝=が中心となって準備が進められていた日本ラグビーフットボール選手会が5月31日、東京都内で設立記者会見を開いた。
広瀬会長兼代表理事は設立理由について(1)ラグビーの普及(2)社会貢献(3)選手のセカンドキャリア支援(4)ラグビーの環境改善と選手の意識改善-の4点を挙げた。近年は所属チームと日本代表、スーパーラグビーなど複数チームと契約するなど選手の負担が増しており、「協会と話し合う独立した組織が必要だった」と説明。その上で「組合ではない」と話した。
昨年のワールドカップ(W杯)後に行われた国際選手会に参加した小野晃征(サントリー)は「海外ではドーピング、脳振とう、八百長の問題について選手自身が対策に取り組む動きが盛ん」と報告。広瀬会長は「2019年W杯とその後に向け、日本の選手も意識を高めて、社会貢献などできることを広げていきたい」と話した。当面はトップリーグチームの現役選手が対象で、すでに約600人が加入済みだが、女子ラグビーや障害者ラグビーとの連携も検討するという。