世界最高峰のヨットレース「アメリカズカップ（アメリカ杯）」の前哨戦のワールドシリーズ（ＷＳ）が１１月１８～２０日に福岡市中央区地行浜沖で開催される。２日、日本セーリング連盟などが東京都内で記者会見して発表した。アジアで開かれるのは初めて。主催者のラッセル・クーツ最高経営責任者（ＣＥＯ）は「１５０年以上続くドラマで日本の偉大な物語の始まりとなる」と語った。

　２０１７年夏に英領バミューダで開催されるアメリカ杯へ向け、日本からはソフトバンク・チーム・ジャパンが参戦中。早福和彦総監督は「美しい博多湾で全力を尽くす」と闘志を燃やす。

　会場はソフトバンク球団の本拠地、ヤフオクドームに近く、福岡市の高島宗一郎市長によると、観覧しやすいように整備するという。ソフトバンク球団のオーナーでもあるソフトバンクグループの孫正義代表は「故郷の福岡でホークス優勝パレードの時期に開催される。勝ってほしい」と期待した。

　ポイントを競うＷＳは昨年７月に英国で開幕。ソフトバンク・チーム・ジャパンや英国、ニュージーランドなど５チームが、前回覇者のオラクル（米国）への挑戦権を争っている。