日本、スコットランドにW杯雪辱ならず
「ラグビー・テストマッチ、日本13-26スコットランド」(18日、豊田スタジアム)
世界ランキング11位の日本代表は、昨秋のW杯イングランド大会以来の再戦となった同9位のスコットランドに13-26で敗れた。前半8分にフッカー堀江が挙げた1トライに抑えられる一方で反則を多発し、スコットランドに4PGを重ねられた。通算の対戦成績は日本の1勝9敗。
2万4000人超の観衆が絶叫したのは0-3で迎えた前半8分だ。ハーフウエー付近のPKからナンバー8マフィが豪快に突破。CTB立川、SO田村がつなぎ、フッカー堀江主将がゴールポスト真下へ。電光石火の逆転トライにスタジアムが揺れた。
「みんなサポートしてくれたから走れた」とマフィ。W杯の主力をずらり並べたスコットランドに対し、日本はリーチ、五郎丸、田中らを欠き、FB松島も前半15分で負傷交代しながら互角以上に戦った。「サンウルブズで強い相手と戦ってきたから、スコットランド相手でもフィジカル的には全然平気でした」と最年長のロック大野は言った。
だが不測の事態がジャパンを襲う。前半34分にツイ、37分に途中出場の松田がシンビン(10分間の一時退場)となり、13人になった時間にスコットランドは抜け目なく2トライ。その後は立て直して反撃したジャパンだったが、スコットランドの老かいさの前に得点できず、昨秋のW杯1次リーグで敗れた雪辱を果たせなかった。
「チームとして経験不足があった。でも悲観してない」と堀江主将。豪快な突破を再三見せたマフィは「残念だけど、4日の準備でこれだけやれた。来週はもっとよくなる」と言い切った。25日の第2戦まで中6日。次こそジャパンが真価を見せる。