“霊長類最強スパーリング”が久々に実現する！？レスリング女子でともに史上初の五輪４連覇を目指す５３キロ級代表の吉田沙保里（３３）と５８キロ級代表の伊調馨（３２）＝ＡＬＳＯＫ＝が、リオ五輪に向けた強化合宿中に対決するプランが２１日に浮上した。北海道旭川市で行っている合宿で、栄和人監督（５６）が「五輪代表同士で戦わせたい」とぶち上げた。

　リオ直前の最終プランは、学生時代から育て上げたまな娘同士の手合わせだった。ポーランド国際で優勝した伊調の試合映像を確認した栄監督は「ポイントを取られたところは少し心配」と話すと、「伊調と吉田をスパーリングさせたい」とポツリ。「吉田からしたら伊調は外国人とやるようなもの。伊調にとっても吉田はスピードがある」。互いにとって絶好の五輪リハ相手になると強調した。

　近年は伊調が拠点を東京に移しており、男子との練習が中心。代表合宿でも２人が直接戦うことはなく「３、４年はやってない」と指揮官。「強制はできないが、打ち込み練習だけでも面白いでしょ」と怪気炎を上げた。