日本、スコットランドに逆転負け
「ラグビー・テストマッチ、日本16-21スコットランド」(25日、味の素スタジアム)
日本代表は、テストマッチ第2戦でスコットランドに16-21で逆転負けし、2連敗となった。天皇、皇后両陛下が観戦された代表戦初の天覧試合で、15年W杯で唯一敗れた相手への雪辱はならなかった。3-6とリードされた前半19分に自陣ゴール前からパスをつないでSH茂野が逆転トライを決めるなど、テンポの速い展開と積極的な守備で優位に試合を進めたが、後半に4連続PGを許して逆転された。
代表戦初の天覧試合という歴史的な日の歴史的な勝利を逃した。スコットランドに89年以来の白星で15年W杯の雪辱を期した日本だったが、あと一歩及ばず。それでも点差はW杯の35点、第1戦の13点から5点に縮めた。
第1戦を上回る、代表戦史上最高の3万4073人が見守った。日本は素早い展開と積極的な守備で主導権を握った。そして、3-6とリードされた前半19分。自陣ゴール前右のラインアウトから素早いパス回しで左へ右へ展開し、最後はNo.8マフィ、フランカー金につなぎ、SH茂野がゴール中央に決めた。理想とする速いテンポの攻めが形になった。
だが、後半に投入された世界的SHのレイドローに4連続PGを決められて万事休す。ハメット・ヘッドコーチ代行は「すばらしい試合だった」と健闘をたたえつつも、「無礼な扱いを受けた。特に後半のアタックで不公平なジャッジをされた」と審判への不満を漏らした。
結果は得られなかったが、19年W杯への希望も見えた。SO田村、FB松田らの若い力が世界と互角に渡り合った。この悔しさを糧にさらなる成長につなげる。