錦織 雨ニモ負ケズ2年ぶり3回戦進出
「テニス・ウィンブルドン選手権」(30日、ロンドン)
男子シングルス2回戦で世界ランク6位の第5シード、錦織圭(26)=日清食品=は同547位のジュリアン・ベネトー(フランス)に4-6、6-4、6-4、6-2で逆転勝ちし、2年ぶりに3回戦に進出した。女子シングルス2回戦で土居美咲(ミキハウス)は第15シードのカロリナ・プリスコバ(チェコ)を7-6、6-3で破り、3回戦に進出した。
我慢の展開から流れを取り戻した。前日の試合が降雨順延となり、1回戦から中2日の仕切り直しとなった試合。左脇腹に不安を抱える錦織が、センターコートの第1試合で逆転勝ちした。
34歳のベネトーは度重なるけがで長期離脱し、世界ランクを547位まで落としたが、自己最高25位の実力者。「ストローク戦になる」と予想した通り、息詰まる内容となった。
第1セットは先取されたものの、第2セットは攻撃的なストロークで苦境を打開した。3-3の第7ゲームでバックハンドを鋭く打ち込んでブレークに成功。第3セットも好リターンで相手のミスを誘い、第4セットは一方的に押し切った。
四大大会で唯一、ベスト8進出の経験がない。「最低8強入り」を目標に掲げる大会で、2年ぶりに3回戦に進出した。