ジョコ負けた 四大大会30連勝で止まる
「テニス・ウィンブルドン選手権」(2日、ロンドン郊外)
男子シングルス3回戦は2連覇中の第1シードのノバク・ジョコビッチ(29)=セルビア=がサム・クエリー(米国)に6-7、1-6、6-3、6-7で敗れる波乱があった。四大大会は30連勝でストップし、5連続優勝を逃した。世界ランキング6位の第5シード、錦織圭(26)=日清食品=は世界42位のアンドレイ・クズネツォフ(ロシア)にストレート勝ちし、ベスト16となる4回戦に2年ぶりに進んだ。
女子シングルス3回戦では世界49位の土居美咲(25)=ミキハウス=が7-6、6-3で同57位のアンナレナ・フリードサム(ドイツ)に勝ち、四大大会初の4回戦に進出した。日本女子のベスト16は06年の杉山愛以来。
世界ランキング1位のジョコビッチが衝撃的な敗北を喫した。タイブレークの第4セット、狙い澄ましたショットが外れ「相手があまりにも良かった」と脱帽した。
降雨の影響で2日がかりとなった試合で、王者らしさはなかった。1日は動きが重く、2セットを連取された。2日の再開後は第3セットを奪い、流れを引き寄せたかに見えたが力尽きた。
2回戦に勝ち、四大大会の連勝を1968年のオープン化以降で男子単独最多の30に伸ばした。「できるだけ記録を伸ばしていきたい」と話していたが、まさかの敗退が待っていた。