錦織圭、第2セット途中で棄権 21年ぶり日本男子8強ならず、左脇腹痛に泣く
「テニス・ウィンブルドン選手権」(4日、ロンドン)
男子シングルス4回戦で世界ランク6位、第5シードの錦織圭(26)=日清食品=は同13位、第9シードのマリン・チリッチ(27)=クロアチア=と対戦し、第2セットの途中で棄権した。
大会前に痛めていた左脇腹の影響が出たのか、プレーに精彩を欠き、第1セットを1-6で落とした。第2セットも1-5と大きくリードされたところで試合続行を断念した。
第1セットは屈指のビッグサーバーとして知られるチリッチのサービスが、いつも以上に絶好調。第1ゲームで4本連続エースを決められるなど、このセットだけで10本のエースを決められた。錦織のサービスゲームでも、思うようなショットを打てず第2ゲーム、第4ゲームをブレークされ、なすすべなくこのセットを落とした。
第2セットも錦織は自身のサービスゲームをキープできない苦しい展開となった。第1ゲーム、第3ゲーム、第5ゲームとブレークされた。続く第6ゲームはジュースまで持ち込んだが、チリッチがキープ。ここで錦織が棄権を申し出た。
錦織の第1サービスはこの試合平均で約153キロしか球速が出なかった。約172キロ出ていた3回戦と比べると、強い球を打てない状態であることは明らかだった。
日本の男子シングルスでは松岡修造以来21年ぶりとなるウィンブルドンの8強進出がかかっていたが、涙をのんだ。