“和製ボルト”飯塚翔太、リオ五輪で覚醒の予感 200史上初のファイナリストへ
陸上のリオデジャネイロ五輪男子短距離代表の飯塚翔太(25)らミズノ所属選手が6日、都内で練習を公開した。日本選手権の200メートルで日本歴代2位20秒11をマークした“和製ボルト”は、本番での日本記録(20秒03)更新での19秒台、史上初の決勝進出に狙いを定めた。
飯塚は練習でも軽快な動きを披露。ロンドン五輪では準決勝で涙をのんだが「いい感触でこれている。4年前のロンドン五輪は“出られたらいい、走りたい”という気持ちだったが、今回は勝負する気持ちで練習を積んできた。どこまで行けるか楽しみ」と、手応え十分。覚醒の予感漂う25歳は「日本記録での19秒台か、ファイナリスト。20年東京五輪に向けて、どれか達成したい」と力を込めた。
10年の世界ジュニア選手権200メートルで日本男子初の金メダルを獲得。185センチ、80キロの恵まれた体格から、“和製ボルト”の異名がついた。「名前を覚えてもらうためにも、有り難かった」。本家ボルトは、リオが最後の五輪。ジャマイカ選手権で左太もも裏を負傷し、本番への影響が懸念されるが「一緒に走れる機会はもう少ない。走れたら、今度はもっと近い距離で走れると思うし、さらなる成長のきっかけになる」と、対戦を熱望した。