錦織 金狙う 左脇腹もOK「あと一週間あれば」
男子テニスで世界ランキング6位の錦織圭(26)=日清食品=は12日、都内で契約する住宅設備大手のLIXIL(リクシル)のイベントに参加し、リオデジャネイロ五輪出場と金メダル獲得を目指す意向を示した。
当然であるかのように、錦織は言った。「リオ五輪では、金メダルを狙いたい」
今月初旬のウィンブルドン選手権(ロンドン郊外)では、4回戦で左脇腹痛により途中棄権。「2年連続のリタイアに苦しさはあった」と言うが、同時に「芝での感触をつかめたし、自信になった」と、手応えも得た大会となった。
この日は、小学生60人とのふれあいイベントに参加。ラケットを握り、実際にボールを打って見せるシーンもあった。「日に日に良くなっている。あと1週間あれば、テニスが再開できると思う」と回復は順調だ。
25日に開幕するロジャーズ・カップ(トロント)に出場した後、リオで大舞台を戦い、14年には決勝にも進出した全米オープン(8月29日開幕、ニューヨーク)での戴冠を狙う。
「スケジュールはタフと言わざるを得ない」とハードさは認めるが、「五輪とグランドスラムは違う大会。全米オープンに懸ける思いはあるけど、五輪でメダルを取れれば、自分も日本全体も盛り上がる。より日本人として戦える場がオリンピックだと思う」。日の丸を背負って戦う意味はよく分かっている。
五輪の会場は、錦織が最も得意とするハードコートだけに「メダルの可能性は十分ある」ときっぱり。「体調管理をしっかり心がけて、全大会でベストを出したい」。地球の裏側で、日本のケイが世界の頂点をつかみにいく。