宇良乗ってきた3連勝 体重維持で体調も維持
「大相撲名古屋場所・3日目」(12日、愛知県体育館)
奇手居反りで知られる西十両8枚目の宇良が、旭日松を突き落として初日から3連勝と波に乗ってきた。綱とりの大関稀勢の里は宝富士を寄り切って3連勝。横綱白鵬は御嶽海を寄り切って3連勝も鶴竜は栃煌山に、日馬富士は隠岐の海に敗れて1敗に後退した。一日に2横綱の金星配給は、99年秋場所11日目の武蔵丸と3代目若乃花以来。大関照ノ富士は3連勝。琴奨菊は3連敗となった。
十両2場所目を迎え、宇良の動きが一層鋭くなった。旭日松にのど輪からの引きを食ったが、柔軟な足腰で残すと逆襲に出た。低い姿勢で相手を押し込み、体を開いての突き落とし。大歓声の中で勝ち名乗りを受けた。
新十両の先場所は3日目まで1勝2敗と振るわなかったが、2場所目にして初日から3連勝。「相手の引きに落ちなかった?そうですね。流れは良くなかったけど、勝って良かった。3連勝はまだ3日目なので関係ない」と喜びをかみ締めた。
場所前には試行錯誤してきたサプリメントのプロテインを2種類に限定。その効果で体重が落ちる夏場も127キロを維持している。「体調維持で一番大事なことは体重を落とさないこと。はい、順調に増えています」とスタミナ面も問題ない。
今場所大きく勝ち越せば新入幕も見えてくるが、24歳は至って冷静だ。「先場所は運が良かった。十両は立ち合いが速いし、今日も気がついたら相手が目の前にいた。もうちょっと集中して頑張りたい」。喜ぶのはまだ先と言いたげだった。