リオ五輪出場の錦織、ツアーとは「まったく別のモチベーションがある」
男子テニスで世界ランキング6位の錦織圭(26)=日清食品=は13日、出場を決めたリオデジャネイロ五輪に向けて、都内で記者会見を行い、「あと1カ月を切っているので五輪に照準を合わせる。国の代表として戦う場所なので、日本人としていいニュースを届けられるように頑張る」とあらためて意気込んだ。
ウィンブルドン選手権では、自身は左脇腹痛で4回戦棄権に終わった。戦況はチェックしていたといい、「全部ではないけど、決勝やフェデラーのプレーも気になったので見た。マレーがまた優勝して、彼の強さがまた出てくる」と振り返った。
同世代では、世界ランク7位のラオニッチが準優勝した。「ラオニッチは一番野心がある。周りに3人もコーチをつけたり、常に練習もトレーニングをしっかりやってる。サービス、ストロークだけでなくネットプレーも積極的だし、トップ5以内には簡単に来そうな気がする」と警戒。「まあ自分にとっていいことではないけど、これからラオニッチだったり、(今季好調の)ティエムだったり、(勢力図が)少しずつ変わり始めているのが見えた」と、闘争心をかき立てられた。
3大会連続となる五輪では、通常のツアーとは異なりポイントはつかない。それでも、気後れする様子は皆無だ。「ポイントはつかないけど、まったく別のモチベーションがある。自分のお金で行くのではなく、国がサポートしてくれる分、重みがある。日本にいいニュース届けるために全力でプレーできるというモチベーションがある」と、心の日の丸を赤く燃やした。