白鵬連勝「33」でストップ 攻め急ぎ墓穴「これが相撲」
「大相撲名古屋場所・5日目」(14日、愛知県体育館)
横綱白鵬が宝富士の小手投げに不覚を取り、1敗に後退。春場所からの連勝は33で止まった。
目の前で稀勢の里に土がついた。ざわめきが収まらない館内。直後に土俵へ上がった白鵬もそんなただならぬ雰囲気に飲まれてしまったのか、宝富士の小手投げに屈し、まさかの黒星。春場所2日目からの連勝が「33」でストップした。
立ち合いは左で張り、右からかち上げ。だが、その必勝パターンを宝富士に封じられると、万全でないまま攻めて墓穴を掘った。「これが相撲です。慌てたとか、どうこうじゃあないね」と潔く負けを認めた。
連勝が始まったのは春場所初日に宝富士に敗れた翌日から。そして、宝富士によって止められた。そんな因縁を振られると「フフッ」と苦笑い。顔つきに険しさはなく、「がっくりしてませんよ。ハハハ」と笑みを浮かべて引き揚げた。