サンウルブズ最終戦も黒星 ハメットHCは収穫を強調
「スーパーラグビー、シャークス40-29サンウルブズ」(15日、ダーバン)
日本チームのサンウルブズは南アフリカのダーバンでシャークス(南アフリカ)に29-40で敗れた。チームは参入1年目のレギュラーシーズン全日程を通算1勝1分け13敗で終えた。サンウルブズは前半の立ち上がりに2トライを奪われたが、SH茂野海人(25)=NEC=のトライなどで追い上げて19-21で折り返した。後半は開始直後と30分すぎからのトライを防げず、突き放された。
22-40でサンウルブズの敗色が濃厚になった後半38分。SH矢富の突破から素早くパスをつないで連続攻撃を仕掛け、最後はCTBパエアがトライを挙げた。最終戦で今季2勝目はならなかったが、追い上げムードで迎えたノーサイドにハメット・ヘッドコーチ(HC)は「前向きに終えられてうれしい」と積極姿勢をたたえた。
前半の立ち上がりで失点し、追う展開の中で果敢にトライを狙った。ハメットHCが「違ったゲームになり得た」と残念がる内容。戦力が十分に整わず苦戦が予想された1年目だが、最後まで諦めない姿勢は見せた。
世界トップレベルの舞台で15試合を戦い、選手は得難い経験をした。SO田村は「いいテンポでラグビーをしているときは、どのチームも止められないぐらい、いいチームになっている」と指摘。勝敗では測れない収穫を強調した。