元気だ高安1敗死守 兄弟子に続け!稀勢が綱ならオレは大関!
「大相撲名古屋場所・8日目」(17日、愛知県体育館)
小結高安は栃煌山をはたき込んで1敗を死守した。綱とりの大関稀勢の里も、小結琴勇輝をはたき込んで7勝1敗。横綱白鵬は松鳳山を送り出して1敗を守り、史上1位の幕内勝利数を900に伸ばした。正代を寄り切った横綱日馬富士を含めて、4人が1敗でトップ。十両宇良は誉富士に押し出され2敗に後退した。
綱とり場所で奮戦している兄弟子の稀勢の里に続けとばかり、高安が土俵狭しと暴れ回っている。相手は、過去3勝17敗の“天敵”栃煌山だったが、ひるむことなく攻め、最後は左へ回り込んでのはたき込みで土俵にはわせた。
いい意味での開き直りが貴重な白星につながった。栃煌山に懐に入られて黒星を喫してきたが「いつも同じ負け方をしているので、思い切って突っ張っていこう」と作戦を変更。見事にはまり「苦手に勝てたので結果オーライ」と、静かに喜びをかみしめた。
最高位は東小結だが、目標は関脇、そして大関までも視野に入れる。今場所で優勝戦線に絡めば、足掛かりを築くことができる。1敗の日馬富士との対戦も残しており、勝ち続けることで兄弟子の援護もできる。
「今場所は毎日楽しく相撲が取れている。とにかく一番一番、勝ちにいかないと道は開けない。目先の一番をしっかり取ること」。才能豊かな26歳に、いよいよ飛躍の時がきた。