サンウルブズ、ハメットHCの後任決定は急務
スーパーラグビー(SR)参入1年目のシーズンを終えたサンウルブズが18日、都内で記者会見し、1勝1分け13敗(18チーム中最下位)に終わったシーズンを振り返った。主将でフッカーの堀江翔太(30)=パナソニック=は「非常に悔しいが、いい経験になった。一人一人が次につなげることが大切」と語った。マーク・ハメットヘッドコーチ(HC)の退任に伴う来季の体制は未定。 ハメットHCの第一声、「昨夜、28時間かけて日本に帰ってきました。疲れて見えないといいのですが」がシーズンの過酷さを物語っていた。
全チーム中最長の移動距離、3度にわたる長期遠征など過酷な日程を戦い抜いての結果に、同HCは「最後まで諦めずに戦い抜く、うちらしいエキサイティングな姿勢はどの試合でも見せてくれた。多くの人が応援したくなるチームだった」と選手をたたえた。
問題は来季。この日会見に出席した選手では最年長の38歳、LO大野(東芝)が「充実したシーズンだった。個人的には来季もサンウルブズでプレーしたい」と明言したものの、堀江とSO立川(クボタ)は保留。堀江は「HCが決まらないと選手も判断しようがない。早く決めてほしい」と危機感を募らせた。
参入1年目の今季は「W杯の総括が済まないと決められない」とHC決定が遅れただけに、2年目は早い立ち上げが必須。大野は「エディー・ジャパンのように、トップリーグの合間に1日でも2日でもミニ合宿をして準備を進められたらいいと思う」と改善点などを指摘した。(大友信彦)