宇良、右足首故障もなんの!2場所連続勝ち越し決めた
「大相撲名古屋場所・11日目」(20日、愛知県体育館)
西十両8枚目の宇良(24)=木瀬=が、元幕内の青狼を押し出し、新十両だった先場所に続き、十両で2場所連続の勝ち越しを決めた。綱とりの大関稀勢の里は勢を寄り切って連敗を免れ、9勝2敗。白鵬、日馬富士の両横綱と、小結高安が宝富士との2敗同士の対決を制し、2敗は4人となった。正代は大関豪栄道を寄り切って勝ち越した。
大歓声を浴びて、今場所8度目の勝ち名乗りを上げた。宇良が青狼を退けて、勝ち越し。新十両の先場所より1日遅い、11目目での給金直しだったが「勝ち越しはよかったですね」と喜びに浸った。
立ち合いは低く当たり、途中から土俵中央で両者頭をつけての押し合いとなった。最後は意を決したように一気に前へ出て押し出した。9日目に右足首を痛め、10日目は右足を俵にかけて仕切った。この日は普通に戻し「あんなのは何回もすることじゃない。足をやってしまってから、残りで一番は勝ちたいという気持ちしかなかった」と振り返った。
足の故障がありながら、十両の優勝争いに食らいついている。1敗の天風が敗れ、千代丸と並んで2敗に後退。3敗には、まだチャンスが残されており「あとは思い切って自分の相撲を取れたらいい。足は完璧じゃないけど、しっかり治療して最後まで気を抜かずにやっていきたい」と、逆転Vを見据えた。