山県亮太10秒09自己ベストならず 「黒田さんの200勝に華を添えたかった」
「陸上実業団・学生対抗陸上」(23日、BMWスタジアム平塚)
男子100メートルが行われ、リオデジャネイロ五輪代表の山県亮太(24)=セイコーホールディングス=が、好スタートから鋭い伸びを見せ、10秒09(追い風2・6メートル)で優勝した。追い風参考記録ながら、五輪前最後のレースを上々のタイムで終えた。
「自己ベスト(10秒06)ぐらい出したかったけど、安定して0台を出せたのは良かった」と、充実の表情で汗を拭った。広島出身で大の広島カープファン。レース直後は試合途中だったが、カープ優勢の情報を聞くと、「勝ってますか!いや~、黒田さんの200勝にいいタイムで華を添えたかったけど」と、笑顔を浮かべた。
日本人初の9秒台はリオ本番にお預けとなったが「五輪では予選から自己ベストを出して、準決勝でさらに縮める」と、今度は自身の偉業に向け、イメージを膨らませた。