日馬富士、2敗キープし8度目の優勝に王手
「大相撲名古屋場所・14日目」(23日、愛知県体育館)
日馬富士が、昨年九州場所以来8度目の優勝に王手をかけた。立ち合いは不成立で2度目で立ち、瞬時に左四つ両まわしを引いた。万全の態勢から豪栄道の投げを警戒しつつ、最後は豪快な上手投げで退けた。
横綱らしいスキのない相撲で、ただ一人2敗を守った。支度部屋では「(不成立があったが)余計なことは考えず集中してやった。しっかりまわしを取れたし、冷静でした」と充実感を漂わせ、白鵬の敗戦には「自分のことで精いっぱい」と取り合わなかった。
千秋楽は結びで白鵬と対戦。勝てば4場所ぶりの賜杯に手が届くが「あしたはあしたの風が吹く。一番に集中していくだけ」と、高ぶる気持ちを抑えるように話した。