錦織初戦突破も脇イタタ…サーブ精彩欠く
「テニス・ロジャーズ・カップ」(27日、トロント)
男子シングルスで第3シードの錦織圭(26)=日清食品=は初戦の2回戦で世界ランキング131位のデニス・ノビコフ(米国)に6-4、7-5で勝った。28日は3回戦で世界118位のラジーブ・ラム(米国)と戦う。第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)らも順当に3回戦へ進んだ。女子は日比野菜緒(ルルルン)がポーランド選手と組んだダブルスで1回戦を制した。
リオ五輪の前哨戦になる大会で錦織の左脇腹は回復途上だった。格下で初対戦のノビコフを退けたが、合計3ゲームをブレークされた。「痛みはゼロではない。今週はこの状態で戦っていかないといけない」と100%のプレーができない現状を受け止めた。
左脇腹の影響が出るサーブで精彩を欠いた。第1サーブの確率は49%と低く、ダブルフォールトも六つ。風の影響も受けてトスや打点が定まらなかった。
ここからリオ五輪も含めて3大会の出場を予定し、その後2年前に準優勝した四大大会最終戦の全米オープンを控える。「全米にピークを持っていきたいので、それまでに疲れてしまうのは一番避けたい」と錦織。厳しい夏の戦いが始まった。