錦織2年連続8強 脇腹回復、楽々決めた!
「テニス・ロジャーズ・カップ」(28日、トロント)
男子シングルス3回戦は世界ランク6位の第3シード、錦織圭(26)=日清食品=が同118位のラジーブ・ラム(米国)に6-3、6-4で快勝し、2年連続で8強入りした。リオデジャネイロ五輪に出場予定の錦織は、左脇腹痛で途中棄権したウィンブルドン以来の大会。準々決勝では、世界40位のグリゴル・ディミトロフ(ブルガリア)が相手で、過去の対戦成績は錦織の2戦2勝。
ツアーでも高い格付けのマスターズ大会で、錦織が楽々と8強入りした。1時間8分での完勝に「スコアが示しているように、いい試合ができた」と胸を張った。
得意のストロークが好調だ。常に先手を取って攻め「フォアもバックも調子はいい」と声のトーンも明るい。不安を抱える左脇腹についても「悪くはなっていないし、問題はない」と回復を強調。脇腹に負担が掛かるサーブでは、強打を減らしてスライスなどの変化を絡めて相手を崩し、1ゲームもブレークされなかった。
今大会はアンディ・マリー(英国)ラファエル・ナダル(スペイン)らトップ選手が欠場。準々決勝までに対戦する可能性があったシード選手も早々と敗退し、運も味方している。「トップ10や20の選手と当たっていないので、まだベスト8という感じはない。強い選手と戦うこれからですね」と浮かれた様子はなかった。