錦織3回戦で敗退 五輪激闘疲れ「限界だった」
「男子テニス・ウエスタン・アンド・サザン・オープン」(18日、米シンシナティ)
男子シングルス3回戦でリオ五輪の銅メダルを獲得した第5シードの錦織圭(26)=日清食品=は、世界ランク21位のバーナード・トミック(オーストラリア)に競り負けた。杉田祐一(三菱電機)は第4シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)に屈した。女子シングルス3回戦では土居美咲(ミキハウス)がカロリナ・プリスコバ(チェコ)に敗れた。
ハードスケジュールで臨んだ錦織が力尽きた。トミックに2度のタイブレークの末、ストレート負けし「脚を使えなかった」と敗因を挙げた。
7月下旬のロジャーズ・カップ、前週のリオデジャネイロ五輪と、いずれも最終日まで戦った。「昨日(初戦)から限界だった」と初めて明かしたように、思うように脚が動かない状態だった。
29日開幕の全米オープンに照準を合わせているが、初制覇を狙ったマスターズでの3回戦敗退。「もうちょっと元気なら勝てた相手だった。ここでポイントが取れなかったもったいなさもある」と悔しがり、世界トップクラスとしてのプライドもにじませた。