池江ビックリ“日本新”の快記録 五輪直後の高校総体で…驚異のスタミナ披露
リオ五輪代表の池江璃花子(16)=淑徳巣鴨=が19日、広島市総合屋内プールで行われた全国高校総体の水泳に出場し、女子100メートル自由形を54秒67の大会新で制し、50メートルとの2冠を果たした。女子400メートルメドレーリレーでは第4泳者としてチームを6位から2位に押し上げた。同代表の今井月(16)=豊川=は400メートル個人メドレーを4分41秒52で2位に敗れ、同リレーは4分7秒85で優勝した。
スーパー女子高生の底力は計り知れない。淑徳巣鴨のアンカーとしてスタート台に立った池江は、先頭の豊川と5・17秒差の6位で飛び込むと、ひたすら前を追った。「抜かしたかったので、前半から行った」とグングン差を詰め、50メートルのターンで3位に浮上。最後は0・99秒差の2位まで押し上げたが、あと一歩及ばなかった。
チームのために泳いだ全力の100メートルは53秒48。この日4レース目にもかかわらず、自身の持つ日本記録(53秒69)を上回る“日本新”だった。「疲れている中だったけど、リレーで力を出し切れたので良かった」。公認記録にはならないが、驚くべきスタミナを見せた。