金藤 リオ五輪後初のレースでV 7年ぶりの好記録に「ひと安心」
「競泳・W杯」(27日、フランス・シャルトル)
短水路(25メートルプール)で争われ、女子200メートル平泳ぎでリオデジャネイロ五輪金メダリストの金藤理絵(Jaked)が、自身の持つ日本記録に0秒26差に迫る2分16秒99で優勝した。同50メートル平泳ぎは鈴木聡美(ミキハウス)が6位、金藤は7位だった。
五輪女王になったからこその重圧が、少なからずあったようだ。金藤は、最も得意とする種目の五輪後初レースでトップの実力を見せつけた。長水路と短水路の違いはあれど「ひと安心。このタイミングで優勝できてよかった」と安堵(あんど)感をにじませた。
隣のコースには五輪2位のエフィモワ(ロシア)がいた。「ちょっとは意識した」という再戦で、序盤から先行。100メートルの時点でライバルに1秒以上の差をつけ、終盤の追い上げをかわして逃げ切った。
2分16秒台のタイムは日本記録(2分16秒73)を出した09年11月以来だという。ただ加藤コーチは32秒22だった最初の50メートルについて「遅い」と渋い顔。さらなる好記録への期待があるからこそ苦言を呈した。
休む間もなく30、31日のベルリン、9月3、4日のモスクワとW杯を転戦予定。五輪金メダリストは「ベルリンで日本新、モスクワで世界新(2分14秒57)といけたら」と大きな目標を掲げた。