錦織2年ぶり全米星 自然体で好発進「雑念がない」
「テニス・全米オープン」(30日、ニューヨーク)
シングルス1回戦が行われ、男子は世界ランク7位の第6シード、錦織圭(26)=日清食品=が同96位のベンヤミン・ベッカー(ドイツ)に6-1、6-1、3-6、6-3で勝ち、2年ぶりに2回戦へ進んだ。次は同95位のカレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦する。女子は世界80位の奈良くるみ(安藤証券)が同100位のシュテファニー・フェーゲレ(スイス)を破り、4年連続で初戦突破。同70位の日比野菜緒(ルルルン)は同37位のクリスティナ・ムラデノビッチ(フランス)に敗れた。
14年に準優勝し、四大大会初制覇の期待が高まった昨年は1回戦敗退。2年ぶりの勝利を手にした錦織は「あそこまで行きたいとか、結果を出したいという気持ちはないし、去年のようなプレッシャーもない」と自然体で、今季最後の四大大会を滑り出した。
最初の2セットはリターンから攻めた。第3セットはミスが続いたが、第4セットで3-3から3ゲームを連取して、勝利を引き寄せた。「最後に集中力を上げてプレーできた」と胸を張った。
五輪もあり、夏場は厳しい日程を強いられた。それでも「リフレッシュできている。雑念がない」という。2回戦では20歳のハチャノフと初めて対戦。198センチ、88キロの新鋭ながら、目立った実績はない。自分のテニスに集中すれば、苦にする相手ではない。