錦織2年ぶり3回戦進出!20歳新鋭相手に要所抑え貫禄星
「男子テニス・全米オープン・2回戦」(1日、ニューヨーク)
シングルス2回戦の男子で第6シードの錦織圭(26)=日清食品=は世界ランキング95位のカレン・ハチャノフ(ロシア)を6-4、4-6、6-4、6-3で下し、2年ぶりに3回戦に進んだ。第3セット途中に雨による約2時間半の中断があったが、再開後に相手の反撃を許さなかった。3回戦では世界42位のニコラ・マユ(フランス)と対戦する。女子で世界80位の奈良くるみ(24)=安藤証券=は同92位のアナ・コニュ(クロアチア)に3-6、3-6で敗れた。
シード選手が格下に屈する姿が目立つ大会序盤で、予選を勝ち上がって勢いがある20歳の新鋭を退けた。錦織は「サーブだけではなく、映像で見ていた以上にいいテニスをしてきた。簡単ではなかった」と初対戦したロシアの有望株に驚きながらも、第6シードの貫禄で挑戦を退けた。
序盤は得意のストローク戦で受け身に回る場面もあり、20本のサービスエースを浴びた。第3セット途中には雨による約2時間半の中断もあった。波乱につながりかねない要素は随所にあったが、要所を抑えた。
第3セット、4-4から再開後の最初のゲームをキープし、第10ゲームではそれまで精度を欠いていたバックハンドの強打をライン際へストレートに積極的に打ち込んだ。「再開後に戦術を変えてしっかり集中できた」と胸を張った。
128人が本戦に臨む四大大会は未知の敵が多く、準備と臨機応変な対応が鍵になる。3回戦で当たる世界42位の34歳、マユとも過去の対戦はない。ダブルスの世界1位の試合巧者とあって「彼の試合をチェックしたい」と警戒を強めた。