稀勢の里が復調示す 連合稽古で幕内勢に14番で13勝「元に戻ってきた」

 大相撲秋場所(11日初日、両国国技館)を前にした二所ノ関一門の連合稽古が3日、東京都江東区の尾車部屋で始まった。綱とりに挑む大関稀勢の里(30)=田子ノ浦=は琴奨菊(32)=佐渡ケ嶽=との大関対決こそなかったものの、幕内勢との14番で13勝と結果で復調を示した。

 砂にまみれた対横綱8戦全敗から一夜、綱とりの重圧と戦う稀勢の里に笑顔が戻った。約1時間半の入念な準備の後、相手に指名したのは、一門外で参加した力自慢の小結魁聖(29)=友綱=に、小兵の前頭豪風(37)=尾車。タイプの異なる2人を相手に、左のおっつけを軸に大暴れした。 過去3場所で13、13、12勝。優勝未経験ながら半年近く続く綱とりは、大関の安定感のたまものだ。「良くない日もある。修正と手入れができるかどうか」と話す切り替えの早さも、大きな武器となっている。 「良い具合にはまった。元に戻ってきたよ」と稽古を振り返る声も弾んだ稀勢の里。稽古後はファンへのサインに応じ、迎えの車に乗り込むときには「よっしゃ。どうも~」とおどける一幕も。短時間で自ら光明を見いだしたからか、終始上機嫌だった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス