上野由岐子が2回無失点 東京五輪に向け「神様が頑張れと言ってくれている」
「ソフトボール・ジャパンカップ」(3日、高崎市城南野球場)
ソフトボール女子が2020年東京五輪の追加種目に決まって初の国際大会となるジャパンカップで、日本は1次リーグ第2戦でオーストラリアを2-0で下して決勝進出を決めたが、最終戦では米国に3-4で敗れた。4日の決勝は1次リーグ3戦全勝の米国と2勝1敗の日本が争う。日本はオーストラリア戦で、左脚故障で5月以来の登板となった上野由岐子(34)=ビックカメラ高崎=が先発し2回無失点だった。
エース上野が、4カ月ぶりの実戦で復活をアピール。最速114キロの速球でオーストラリア打線を抑え込んだ。直球主体の組み立て。約20キロの球速差があるチェンジアップは数球交えただけ。予定通り2イニングを投げ終え「膝の不安感なく投げられた。試合勘はちょっとまだで、思ってるとこに投げられない。でも、ここから徐々に仕上げていければいい」と手応えをつかんだ。
左脚を痛めたのが5月7日、日本リーグ豊田自動織機戦。当初は軽傷とみられたが、4カ月間実戦から遠ざかった。「高校生のときに腰を痛めて以来かな。完全な状態で復帰したかった」と、焦らず回復を図った。
それでもこの間、「年齢的にもそろそろ引退かな」と迷ったという。2020年東京五輪にソフトボールが復帰すると1カ月前に決まった。「どこかで神様が頑張れと言ってくれてるかな」と、新たな目標に向け、この日のマウンドに立った。