錦織 自身初の1シーズン4大大会全て16強入り

 「男子テニス・全米オープン」(3日、ニューヨーク)

 男子シングルス3回戦で第6シードの錦織圭(26)=日清食品=)が世界ランキング42位のニコラ・マユ(フランス)を4-6、6-1、6-2、6-2で下し、2年ぶりにベスト16となる4回戦に進出した。次は第21シードのイボ・カロビッチ(クロアチア)と対戦する。女子はダブルス2回戦で日比野菜緒(ルルルン)ニコル・ギブズ(米国)組がミハエラ・クライチェク(オランダ)ヘザー・ワトソン(英国)組に勝ち3回戦に進んだ。

 サーブが入らず、胸のすくようなノータッチの決定打は数えるほどしかなかった。錦織は4回戦進出にも笑みはなく、「まだベストな試合はない。細かい部分を直さないと格上の選手にはとうてい勝てない」と自らに厳しかった。

 1回戦から不調のサーブがさらに悪化した。第1サーブが決まる確率はわずか46%。序盤はマユの片手打ちのバックハンドやネットプレーの圧力に押された。

 第2セットに入ってもサーブとショットが定まらない。悪い流れが続く中、「ストローク戦で勝てないとどうしようもない」と、相手のスライスに対し、深い返球を心掛けて打開した。

 第2セットで先にブレークすると、マユのミスが増えた隙を突いて、3セットを連取。「第3、第4セットは思い切って打っていけた」と話したが、リオ五輪で見せたような躍動感は影を潜めた。

 初めて1シーズンの四大大会全てで16強入りした。だが大会2週目へ不安要素は多い。「第1サーブが一番の課題。そろそろギアを上げていきたい」と修正を誓った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス