ジョコビッチ10年連続4強入り
「テニス・全米オープン」(6日、ニューヨーク)
男子シングルス準々決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)は第9シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)を6-3、6-2とリードしたところで相手が棄権し、10年連続で準決勝に進出した。第10シードのガエル・モンフィスは第24シードのリュカ・プイユ(ともにフランス)を6-4、6-3、6-3で破り、全米初の4強入りを決めた。
後半戦に入り、ジョコビッチの状態が上昇曲線を描き始めた。難敵のツォンガから2セットを連取。相手が左膝のけがを理由に途中棄権し、準決勝進出が決まった。「やっとプレーのレベルが上がってきた」と表情にも自信が戻ってきた。
第2サーブを踏み込んでリターンし、重圧をかけた。第1セットは8本の相手の第2サーブを全てポイントにつなげ、二つのゲームをブレークした。第2セット途中にツォンガが治療を受けた後は一方的に攻めた。
開幕前は左手首の状態が心配され、大会に入ると右腕のマッサージを受ける場面があった。2回戦は不戦勝、3回戦は相手の途中棄権、準々決勝も1時間23分で試合が終わった。運も味方に、体力を温存しながら調子を上げてきた王者は「大会終盤で大切なのは心と体がフレッシュなこと」と言い、中2日で迎える準決勝へ気持ちを切り替えた。