真凜ウルウル5位発進 ミスに頭真っ白「すごく悔しい」
「フィギュアスケート・ジュニアGP・日本大会」(9日、新横浜スケートセンター)
女子ショートプログラム(SP)で、昨季世界ジュニア女王の本田真凜(15)=大阪・関大中=は55・47点で5位と出遅れた。第1戦フランス大会2位の坂本花織(16)=神戸ク=が65・66点で首位発進した。男子SPは、友野一希(18)=大阪・浪速高=が66・47点で日本勢トップの6位につけ、ビンセント・ゾウ(米国)が80・53点で首位に立った。
大きな瞳を赤くしながら、最後まで涙はこぼさなかった。本田は冒頭の連続3回転ジャンプが単発になり、まさかの5位発進。目標の70点台には遠く及ばず、3月に記録した自己ベストよりも10点以上低い得点に「すごく悔しい」と唇をかんだ。
調子は決して悪くなく、過度な緊張があったわけでもない。これまではなかった欲にとらわれた。「たくさんお客さんがいる中で、自分の一番いい演技をしたいって思いすぎてしまった」。ミスの後は「何が起こっているか分からなかった」というほど頭が真っ白。フィニッシュの後は両手を合わせて謝罪のポーズをした。
オフの練習量は昨年の倍。自信を持って臨んだだけに「自分に期待しすぎたのかな」と本音も漏れた。
トップとは10・19点差。練習日を挟み、フリーで逆転を狙う。「どの試合でも負けたくないっていうのが今年は強いので、早く切り替えられたら」。挽回の“真凜スマイル”を皆が待っている。