錦織2年ぶり決勝逃す 「疲れと暑さ」で失速…逆転負け

 「テニス・全米オープン」(9日、ニューヨーク)

 男子シングルス準決勝で第6シードの錦織圭(26)=日清食品=は第3シードのスタン・バブリンカ(スイス)に逆転負けし、準優勝した2014年以来2年ぶり2度目の決勝進出を逃した。第1セットを奪った錦織は第2セットも先にブレークしたがその後の好機を生かせず、反撃を許して落とした。第3セットからは疲労でプレーに精彩を欠き、盛り返すことはできなかった。

 2年前、決勝の舞台でつかみ損ねた栄冠を取りに戻ることはできなかった。錦織は世界ランキング3位のバブリンカの強打に押されて失速し、四大大会初制覇にはまたも届かなかった。3時間7分の熱戦に敗れ、「疲れと暑さで動けなくなった。(2日前の)準々決勝が5セットでなければもう少し元気にプレーができた」と、体力を回復させられなかったことを最大の敗因に挙げた。

 序盤は勢いよく攻めた。過去2勝3敗とやや分が悪いものの、直近の7月末の対戦ではストレート勝ちし、攻略パターンは頭に入っていた。第1セットはスピン系のボールをバックに集めて相手を下げ、前に入った。A・マリー(英国)との準々決勝で見せたような先手の攻めが機能した。

 だが、異常な蒸し暑さに体力と集中力を奪われた。「思考能力が低下した」と、第2セットはサーブとショットのミスが増え、二つのゲームをブレークされた。第3セットに入っても動きは戻らず、雨による中断を挟んだ後の4-5の第10ゲームをブレークされ、第4セットで力尽きた。

 銅メダルのリオデジャネイロ五輪、四大大会で2年ぶりのベスト4と輝きを放った2016年の“夏”が終わった。「これまでの夏では一番良かったかもしれない。トップ選手に勝っているという事実を忘れないように残りのシーズンを戦いたい」と静かに語った。

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