ソフト上野 史上初通算200勝 16年目で快挙達成
「ソフトボール、ビックカメラ高崎7-1NEC」(10日、ベイコム野球場)
08年北京五輪でソフトボール日本代表のエースとして金メダル獲得に貢献した上野由岐子投手(34)=ビックカメラ高崎=が10日、兵庫県尼崎市のベイコム野球場で行われた日本リーグ女子のNEC戦に先発し、4回1失点で勝利投手となり同リーグ史上初の通算200勝を達成した。
01年に九州女子高(現福岡大若葉高)から前身の日立高崎入りして16年目。最多勝、最高殊勲選手賞を各7度獲得したベテランは「すごいことをしたという感じはなく、長く投げ続けられたことがうれしい」と喜んだ。5三振を奪った試合後には日本代表元監督の宇津木妙子シニアアドバイザー(63)から「200勝おめでとう」という文字が入ったケーキを贈られた。
北京五輪を最後にソフトボールはいったん五輪実施競技から外れ「やめたくなった時期もあった」。今年5月に199勝目を挙げた試合で左脚を痛め、7月の世界選手権代表から外れたが、8月にソフトボールが20年東京五輪で復活することが決まり「気持ちが高まった」と振り返る。
通算勝利数は2位のミッシェル・スミス(元豊田自動織機)を28勝も引き離す。北京五輪では決勝までの2日間で3試合、計413球を1人で投げ抜いた。38歳で迎える東京五輪については「一年一年が勝負。4年後も現役でやっていたら、五輪の舞台に立てるのかな」と話した。