稀勢の里、敗戦に無言…横審委員長はあきれ顔「想定内の負け」
「大相撲秋場所・初日」(11日、両国国技館)
3場所連続で綱とりに挑む大関稀勢の里(30)=田子ノ浦=は東前頭筆頭隠岐の海(八角)に寄り切りで敗れ、手痛い黒星スタートとなった。
立ち合い、もろ差しを許し不利な態勢から強引に抱えて出た。残されると、逆に回り込まれ棒立ち。なすすべなく土俵を割った。
支度部屋では口を真一文字に結び、うつむいたまま。質問には一切、答えず会場を引き上げた。
横綱審議委員会(横審)の守屋秀繁委員長はあきれ顔。2日の稽古総見で2勝10敗とふがいない内容だったことを挙げ、「総見はきょうを思わせるくらい弱かった。想定内の負け」とバッサリ。残り14日に横綱昇進がかかるが「もうない。まあ、もうない、ということはないけど、非常に厳しい。今後勝ち進めるのかな、という感じ。2勝10敗でしたからね、3勝はするんじゃないですか。きょうのは印象が悪いですね」と辛らつだった。