ケルバーが涙の全米OP初優勝 大会後初の世界ランク1位に
「テニス・全米オープン」(10日、ニューヨーク)
女子シングルス決勝で第2シードのアンゲリク・ケルバー(28)=ドイツ=が第10シードのカロリナ・プリスコバ(チェコ)を6-3、4-6、6-4で下し、初優勝を果たした。四大大会は今年の全豪オープンに続いて2勝目。優勝賞金は350万ドル(約3億6千万円)。ケルバーは大会後の世界ランキングでセリーナ・ウィリアムズ(米国)を抜いて、初の1位になる。
新女王になる自らを祝う優勝だ。大会後に初の世界ランキング1位の座に就くことが決まっていたケルバーが、四大大会初制覇の1月の全豪に続き、全米のタイトルも獲得。「四大大会優勝も世界1位になることも夢だった。1年で二つもかなうなんて信じられない」と、目に涙を浮かべた。
第2セットを落として迎えた第3セット。相手のフォアに受け身になり、第3ゲームでブレークを許した。劣勢でも「自分を信じてプレーをした」と耐え続け、守備範囲の広いフォアと力強いバックで返球を繰り返し、第6ゲームをブレークバックして追い付いた。5-4で迎えた第10ゲームは4連続得点で決着をつけた。
四大大会22勝のS・ウィリアムズ(米国)が、3年半守ってきた世界1位を引き継ぐ。「重圧を背負う覚悟はできている。できるだけ1位を守れるように頑張りたい」と強い決意を口にした。