伊調、吉田に次ぐ快挙も「まだ同等じゃない」

国民栄誉賞受賞が決定し花束を手に4連覇のポーズをとる伊調馨=東京・西新宿の京王プラザホテル(撮影・堀内翔)
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 女子で史上初の五輪4連覇を達成したレスリングの伊調馨(32)=ALSOK=が13日、国民栄誉賞の受賞が決まったことを受け、都内のホテルで会見を行った。

 レスリング界では、12年ロンドン五輪で3連覇を達成した吉田沙保里(33)に次ぐ2人目の受賞となったが、「同じ国民栄誉賞をいただいて、それでも私は(吉田と)同等と思っていない。成績以上に見習わないといけない」と、あらためて尊敬する先輩をたたえた。

 自身が56キロ級時代はライバルで、中京女子大(現・至学館大)時代は2学年上の先輩。昨年12月に吉田が退社するまではALSOKでも同僚だった。04年アテネ大会から前回のロンドン大会まではともに五輪3連覇を果たし、世間からは何かと比較される存在だったが、伊調は「私も沙保里さんも気にしていない」と明かした。

 試合での実績だけでなく、メディア露出も積極的に行う吉田は、レスリング界の顔という重責を果たしてきた。一方、控えめで目立つのが苦手な伊調は、吉田がALSOKを退社した際にも「沙保里さんと同じようにはなれない」と存在の大きさを明かしていた。

 自身は現在、東京を拠点に練習を行っており、他の代表選手は母校・至学館大(愛知県大府市)を拠点にしている。「(吉田は)ふだん私が東京にいる分、すごく気遣ってくれて(世代の違う後輩たちの中でも)仲間に入れてくれる。沙保里さんがいなければ、私もこうやって以前と変わらずにレスリングに取り組めなかった。ありがたい存在だし、沙保里さんも(受賞の)感謝を伝えたい1人です」と、あらためて恩人に謝辞を述べた。

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