ケガで低迷していた遠藤に復活の兆し 琴勇輝寄り切り4勝目

 「大相撲秋場所・5日目」(15日、両国国技館)

 けがで低迷していた角界のプリンス遠藤に復活の兆しが出てきた。好調な琴勇輝を寄り切り4勝目を挙げた。大関豪栄道が新関脇宝富士を寄り切り5連勝。前日までに2横綱2大関を破った隠岐の海も松鳳山を押し出して無敗を守った。横綱日馬富士は正代を寄り切って1敗をキープ。東十両1枚目の宇良は幕内の大栄翔に突き倒しで敗れ3連敗。

 本来の力強さが戻ってきた。遠藤は立ち合い琴勇輝にもろ手で突かれ、強烈な突っ張りの集中砲火を浴びたが、臆せず突っ張りで応戦。相手のいなしで一瞬、体を泳がされたものの、すぐに体勢を立て直して右上手を引き、ぐいぐい前へ出て寄り切った。

 「立ち合いも踏み込みもよかった。上手のいい位置を取れたので自信を持っていけた。体がしっかり反応して相撲を取れている」

 2013年には幕下付け出しから史上最速の所要3場所で新入幕を果たし、その実力にさわやかなイケメンがマッチして、相撲人気のV字回復の立役者になった。それが暗転したのは15年春場所。取組で左ひざ半月板と十字じん帯を損傷する大けがを負い、出世の勢いが止まった。

 以後は治療とリハビリの毎日。思うような相撲が取れないジレンマにも苦しんだ。今年初場所では右足首も痛め、途中休場。春場所は十両転落も味わったが、ようやく血のにじむような努力と忍耐のかいがあって、復活の階段に足をかけることができた。

 「先場所と違うのはけがのことを考えずに取れているところ。けがを考えずに取れるよう私生活からしっかり準備していれば、結果はついてくると思います」。しっかりとした口調で完全復活への自信を口にした。

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