錦織がWG残留決めた!即席ペアでダブルス完勝 会場に超満員の浪速ファン熱狂

 「男子テニス国別対抗戦・デ杯ワールドグループ入れ替え戦」(17日、大阪市靱TC)

 日本-ウクライナのダブルスが行われ、日本は世界ランク5位の錦織圭(26)=日清食品、杉田祐一(27)=三菱電機=組が、6-3、6-0、6-3でストレート勝ち。通算3勝0敗とし、18日の最終日を前にワールドグループ(WG)残留を決めた。満を持して登場したエースが大役を果たし、超満員の大阪のファンを歓喜の渦に巻き込んだ。

 主役の登場にフィーバーは最高潮に達した。リオ五輪銅メダル、全米4強と活躍する錦織の凱旋試合に、観衆は超満員の5033人。会場近辺にはダフ屋も現れ、近隣のマンションのベランダや階段の踊り場から観戦する“猛者”も出現。ホームの歓声に応えるようにWG残留をきっちり決めた錦織は「関西に来る機会が少ない中で、満員のお客さんの前で最高のプレーができて楽しかった」と満面の笑みを浮かべた。

 即席ペアを組んだ杉田と“化学反応”を起こした。第1セットから3度ブレークするなど、互いの長所であるリターンがさえ、1時間38分の完勝劇。「初めて組んだけど、試合中に修正するところがほぼなかった」と錦織。植田実監督も「正直、それぞれがシングルスをやるような感じで送り出したが、ここまでリターンがいいとは」と目を細めた。

 主将として何よりもうれしかったのはチームの成長だ。以前は自身の孤軍奮闘が目立ったが、大会初日は若手のダニエル太郎と西岡が快勝。「2人が格上に勝ったのは大きかった。チーム全体で(残留を)勝ち取った」と感慨深げに話した。

 エースの勢いは止まらない。10月の楽天オープン(東京・有明)でも日本のファンの前で世界トップクラスの美技を見せつける。

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