愛ちゃん、日本中に感謝「小さい頃から応援」【江と会見一問一答・上】
卓球女子日本代表でリオ五輪でも団体銅メダルを獲得した福原愛(27)=ANA=が21日、都内で会見を開きリオ五輪卓球台湾代表の江宏傑(27)と9月1日に結婚したことを正式に発表した。江と2ショットで会見するのに先立ち、1人で姿を見せた福原は「小さい頃から日本中の方に応援していただき、今日という日を迎えられました」と感謝した。
【以下、会見の一問一答要旨】
(会見に出席した報道陣は100人超え。カメラは17台。あでやかな振り袖姿の福原が1人で登場し、あいさつした)
「9月1日に結婚させていただきましたことをご報告させていただきます。小さい頃から日本中の方に応援していただき、今日という日を迎えられました。皆さまに感謝しています。いい機会だと思いましたので、江宏傑さんをご紹介させてください」
(江宏傑を呼び込む)
-結婚を決めた理由は。
江「愛さんと一緒にいる時はいつも温かく支えてくださって、いつも大きな気持ちで包んでくださっている(からです)」
愛「どんなささいなことでも相談に乗ってくれますし、どんな私でも変わらず応援してくれます」
-五輪でどんな支えになっていたか。
江「オリンピックは本当に大変でした。しかし、私たちには同じ目標があり、どんな結果であってもベストを尽くしました」
愛「五輪が開催される前の合宿はものすごくきつかったんですけど、お互い励まし合いながら五輪でメダルをとろうと毎日話し合いながら五輪を迎えました。彼は団体戦からだったので、シングルスの時は毎日、本当に励まして支えてくださいましたし、団体戦の時は2人で一緒に頑張ろうという気持ちで臨みました」
-東京五輪へ向けては。
愛「リオ五輪が終わって昨日で帰国してから1カ月になったんですけど、その中で彼とはたくさん話しまして、彼はどんな選択をしても必ず応援してくれると声をかけてくれていたので…」
「女性アスリートとして結婚してプレーを続ける方はなかなかいなくて。私の中でどこかで小さい頃から、女性アスリートというのは、どこかで夢を諦めるではないんですが家庭に入ることで活動が狭まることがあるのかなと思っていた部分もあったんですが…。彼のそういった環境、支えてくれる人がいるのであれば、続けることも可能なのではないかと。夢を諦めないで頑張っていくことも可能なのではないかと思えるようになりました」
「ですので、これから先、私が頑張っていくことで『福原さんは結婚しても卓球をしている』というような、また新しい道を後輩のためにも切り開いていくことができればいいなと思います。どういう風になるかは分かりませんが、良くも悪くも後輩達が次の道に進む時の参考になるような選手になれたらいいなと思っています」
-日の丸を背負って国際舞台に立つ思いは。
愛「一選手として、もちろん国際舞台で日本代表として試合に出られるのは本当に誇りですし、家族とも相談しながら、皆さんの支えがある中で頑張っていくことができたらいいなと思います」
-生活環境は。
愛「24年間、卓球を続けてきて、卓球の軸っていうのはできていると思うんですね。結婚をして、新しい家庭、夫婦のあり方とかいろいろなものがあるんですけど、そういった軸はまだ私達の中ではまったくできていないので、まずは軸、地盤を固めてから卓球の軸に戻りたいなと思っているので。2人で、彼はチェコの方でヨーロッパリーグに参戦しているんですけど、そういったところに一緒にいったりとかしながら、2人で相談しながらいろいろなことを決めていきたいなと思います」
-出産の意識は。 愛「そういったところは家族と相談しながら、彼の家族、私の家族と相談しながらいろいろなことを決めていきたいなと思っています。相談できる環境があることを幸せに思っています」
-婚姻届はどこに提出したか。
愛「9月の1日に東京都内の区役所で提出させていただきまして。日本人と台湾人なので、両方の場所で出さないといけないので、台湾の方で出させていただきました」
-競技復帰の予定は。今後のワールドツアーや来年の日本選手権、世界選手権への計画は。
愛「私の中で新しい家族という軸が入籍をしてから20日前後しかたっていないので、軸をつくってから次のステージに進みたいなと思っています」
-いつから競技再開、とは決めていない。
愛「五輪から帰ってきてから1カ月でここまで気持ちを固めることができたのは私にとっては大きなことなので、自分自身と彼と向き合いながら決めていきたい」
-新華社通信より、中国のファンへのメッセージを。
愛「私達は2人とも卓球選手ですし、中国はものすごく強くていつも勉強させていただいております。夫婦ともどもたくさんのことを勉強させていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします」
江「私自身は中国でプレーする機会は少ないですが、中国の卓球は強いです。中国でプレーすることがあるよう願っていますしたくさんのことを勉強したいと思っております」